経団連観光インターンシップ2025②コンベンション編 ~「第27回日本骨粗鬆症学会」の運営体験

一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)は、「経団連観光インターンシップ」を実施しています。観光立国・観光先進国の実現に向けて「高度観光人材」の輩出を目指して2011年度から行われており、立教大学、東洋大学が参画し、経団連観光委員会有志企業の協力のもと、講義と就業体験による実践的な教育機会が提供されています。
株式会社コングレは各大学から学生を受け入れ、独自に募集した学生と合わせ、2025年9月9日~17日のうち5日間の体験実習を実施しました。
プログラムは、本社でのMICE講義と交流会、MICE施設見学、「第27回日本骨粗鬆症学会」(幕張メッセ)の運営体験、コンベンションの企画提案プレゼンなどです。
レポート第2回は、幕張メッセで開催された「第27回日本骨粗鬆症学会」の運営体験をご紹介します。

幕張メッセ 国際会議場前にて
トランシーバーを装着して会場内のフォトスポットで記念撮影

第27回日本骨粗鬆症学会 会長
井上大輔先生との懇談会

「第27回日本骨粗鬆症学会」は、2025年9月12日~14日に幕張メッセの国際会議場で開催され、コングレが運営を担当しました。
インターン生は設営日と初日の2日間、コングレの一員としてコンベンション(学術集会)の運営を体験しました。

運営体験にあたって、本会の会長 井上 大輔先生(帝京大学ちば総合医療センター 病院長 第三内科学講座 主任教授)にインターン生との懇談をお願いしたところ、快くお引き受けいただき、井上先生とインターン生の懇談会を実施しました。井上先生には、本会にかける想いやインターン生へのメッセージなどを語っていただきました。

第27回日本骨粗鬆症学会開会式 会長挨拶
会長 井上大輔先生とインターン生の懇談会

本会のテーマは、「骨を活かし、骨と生きる」です。

井上先生はインターン生を前に、本会への意気込みとして「骨粗鬆症は高齢化が進むにつれて増えてきており、医師だけでなく多職種で取り組むべき医療です。テーマには、骨を大切にしなければ100年生きられない、というメッセージを込めました。骨を『長く活かす』こと、そしてその恩恵によって皆さんが『骨とともに健康に長生き』できること──この目標を掲げ、活発に議論を交わす学会にしたい」と語ってくださいました。

そして、「学生のうちにいろいろなものを見られるのはとても良い経験です。本会での運営体験も大切にし、たくさんのことを見て学んでほしいと思います」と、インターン生を激励されました。

インターン生は、先生が質問に丁寧に答えてくださる中で、主催者の想いに触れることができ、カタチのないところから主催者と共に学術集会をつくりあげていく、コングレの仕事を実感できるよい機会となりました。

学術集会の運営体験

オリエンテーション

コングレ社員の仕事は、全体統括やスタッフの皆さんに説明や指示をするディレクター業務ですが、今回のインターンでは、受付や会場スタッフの業務を体験してもらいます。

インターン生は東京本社で学会や業務内容のレクチャー、設営日の全体オリエンテーションを受け、学術集会の運営メンバーとして活躍できるように準備を行いました。
本会のメインディレクター、サブディレクターはコングレに新卒入社した若手の社員が務めます。
メインディレクターによる全体レクチャーの後、インターン生が主に担当する受付や各講演会場の担当ディレクターからの指導や、トランシーバーを装着し現場での報告・連絡・対応の方法を実際に試してみて、準備万端で本番に臨んでいきます。

メインディレクターは新卒入社の若手社員
全体オリエンテーション
トランシーバーを装着してディレクターのやり取りを練習
準備万端で本番に臨みます!

運営体験スタート

開催初日を迎え、いよいよ各ポジションでの運営体験がスタートします。

学術集会では開会式を目指して、多くの参加者がご来場されます。受付スタッフの業務はその参加者の方々の受付、会場への誘導をスムーズに行うことです。

来場したばかりの参加者にまずは受付をご案内
受付を終えた参加者に会場をご案内

幕張メッセの会場には、千葉県マスコットキャラクター 「チーバくん」が駆けつけてくれました。
チーバくんは大人気で、記念写真のコーナーは大盛況に。インターン生は撮影係、順番待ちの誘導係などに分かれ、撮影会が円滑に進むように尽力しました。

大人気「チーバくん」との撮影コーナー
撮影会の列を整理してフロアの混雑を回避

各講演会場の進行管理業務では、講演者への残り時間の案内、ステージの場面転換、聴講者数のカウントなどを行いました。

講演会場の進行管理
運営本部で全体の進行管理も体験

インターン生は、担当ディレクターの指示や周囲のスタッフの様子を参考にしながら、参加者には笑顔で対応し、運営メンバーとして円滑に業務に取り組んでいる様子でした。

会場視察ツアー

コングレ社員の仕事をより理解してもらうために、学術集会を担当する社員による会場視察ツアーを行いました。

会場を巡りながら、会場のセッティングやレイアウトの工夫などを自分の目で確かめ、会議運営ディレクターがどのような準備をして本番を迎えているのか、どのように会場全体の進行管理や状況把握を行っているのかなど、体験として学んでもらいました。

また、サブディレクターを務める新卒入社の若手社員を交えた懇談会も行い、仕事で感じたこと、やりがいや目標、自身の就職活動を振り返ってのアドバイスなどをお話ししました。

設営中のポスター発表会場の視察
新卒入社の若手社員から会場でレクチャーを受ける

インターン生にとっては初めての経験が続き、緊張や疲れもあったかと思いますが、皆さんの表情からは、やり遂げた達成感が伝わってきました。

井上先生をはじめご関係の皆さま、インターンシップにご協力いただき誠にありがとうございました。