がん領域における最大級の学術集会「第62回日本癌治療学会学術集会」が開催されました
開催地と主幹校の地元「福岡×岡山」コラボ企画満載
2024年10月24日(木)~26日(土)、「第62回日本癌治療学会学術集会」が福岡コンベンションセンター(福岡国際会議場、マリンメッセ福岡A館、福岡サンパレス)で開催され、株式会社コングレは企画運営を担当しました。
がん領域で最大級の集会である本学術集会では、2,200を超える演題が集まり、研究成果の発表や活発な議論、参加者の交流をはじめ、開催地福岡で主幹校の地元岡山の魅力を堪能できるコラボ企画や、参加者が講演会場と展示会場の間を電動キックボード「LUUP」で移動できるサービスなど、数多くのユニークな企画が実施されています。会場には約6,200人の参加者が集い、盛況のうちに終了しました。


がんを知り、がんと向き合い、未来を生きるLive for the future with facing cancer
一般社団法人日本癌治療学会は、16,000人を超える会員を擁する診療科横断的、職種横断的な学会です。
本学術集会のテーマは「がんを知り、がんと向き合い、未来を生きる-Live for the future with facing cancer-」。このテーマには、藤原俊義会長(岡山大学大学院医⻭薬学総合研究科 消化器外科学 教授)の「がんの専門家から患者さんまで、がんに関わるすべての方々が、さらに深くがんを知り、さらに多彩な戦略でがんと向きあい、さらに遠い未来を語ることができる場を提供したい」という想いが込められています。
公募演題1,600題に加えて指定演題や共催関連演題などを含め、合計で2,219題もの演題が集まりました。テーマに合わせて、「がんを知る企画」「がんと向き合う企画」「未来を生きる企画」として、基礎研究から先端医療開発まで幅広い15のセッションの企画をはじめ、35の臓器別セッション、32の領域横断セッション、海外の学術団体であるASCO・ESMO・FACO との合同シンポジウム、「がんち」から世界に発信する JSCO "Frontier"などのセッションにおいて、活発な議論が行われました。


学術集会において重要な情報発信・収集の場である展示会場は、足を運んでいただく皆さまに驚きや感動を覚えていただけるような「wonderland」にしたいと考え、「お薬の広場」「ロボット王国」「カラダ探検隊」などにわかりやすくゾーニングし、楽しく回りながら最新の情報を共有していただく場を提供しました。


ドラマ仕立てのコンセプトムービー
学術集会では、その学会ならではのコンセプトムービーを制作することがよくあります。本学術集会では、主幹校から「ミュージックビデオやテレビCMにあるショートムービーのようなドラマ仕立てにしたい」とご要望をいただき、主幹校の皆さまが岡山大学病院で働く様子を、詩人・宮沢賢治の代表作 「雨ニモマケズ」の詩に重ねた映像に仕上げました。
下記をクリックしてご覧いただけます。
「開催地・福岡」と「主幹校の地元・岡山」の魅力を発信
藤原会長の「参加者の皆さまに福岡と岡山、両方の魅力を存分に楽しんでいただきたい」という強い想いのもと、参加者の皆さまに地域の魅力や特別な体験をお届けできるよう、様々な企画を通じてサポートしました。
岡山・倉敷体験ゾーン(展示会場内)
「岡山・倉敷体験ゾーン」では、福岡にいながら岡山の文化を感じられる体験コーナーを多数ご用意しました。
「岡山城体験コーナー」では甲冑着用体験、「瀬戸大橋体験コーナー」ではVRで絶景体験、「名画鑑賞コーナー」では大型タペストリーでの大原美術館(岡山県倉敷市)の3作品の鑑賞などを楽しんでいただき、岡山銘菓が手に入る「ドリンクコーナー」や「岡山・倉敷PRコーナー」などもあり、国内外の参加者から大人気でした。




福岡・岡山グルメ街道(展示会場内)
福岡と岡山の両方のグルメを楽しめるエリア「福岡・岡山グルメ街道」を設け、ソウルフードやクラフトビール、ラーメン、スイーツなど計12店舗のブースをご用意しました。提供メニューの選定や数、会場計画を念入りに検討し、会期中は昼食や休憩、お仕事の作業場として訪れる多くの方で常に賑わうエリアとなりました。




懇親会
ここ数年開催されていなかった本学術集会の懇親会が、「福岡×岡山の宴、食べて聴いてしあわせになろうよ!」と題して復活です。参加者同士が福岡と岡山それぞれのおいしい食事を楽しみながら、新たな出会いを深め、旧交を温める場となりました。特別ゲストとして、岡山出身のものまねシンガー 荒牧 陽子さんが登場し、圧巻のステージに参加者は大盛り上がりでした。




岡山の老舗メーカーによるオリジナルコングレスバッグ
岡山県倉敷市児島は国産ジーンズ発祥の地であり、現在もデニムの聖地として世界中のデニム愛好者に親しまれています。その児島にある日本最古のジーンズ工場を持つ老舗メーカー「Betty Smith」に、本学術集会のオリジナルコングレスバッグを特別に製作していただきました。


福岡コンベンションセンターで "初の試み"企画
電動キックボード「LUUP」の導入
参加者の皆さまに講演会場(福岡国際会議場/福岡サンパレス)から展示会場(マリンメッセ福岡A館)まで、気軽に足を運んでいただけるよう、株式会社Luupのご協力を得て、電動キックボード「LUUP」を活用した移動サービスを無料で提供しました。マリンメッセ福岡A館の敷地内に走行ルートを設けるという福岡コンベンションセンターでは初の試みでしたが、道路交通法や福岡市条例を遵守した安全対策のもと実施し、大変好評でした。


フォトスポット
講演会場と展示会場それぞれに本学術集会のメインビジュアルを背景に記念撮影できるフォトスポットを設置しました。
講演会場では、博多港に面した福岡国際会議場のガラス窓を活用し、メインビジュアルと博多港の景色がマッチする"映え"スポットを企画。本学術集会の思い出や綺麗な景色の写真をSNSに投稿する方も多かったようです。


第62回日本癌治療学会学術集会 藤原俊義会長のコメント
日本癌治療学会"JSCO"は、多職種の会員が診療科横断的に集まるがん関連で最も大きな学術集会の一つです。今回の学術集会で、参加者の皆さまが熱心にプログラムへ参加し、交流し、議論を重ねる様子を目にして、私たちの教室とコングレさんが一丸となって準備を進めてきた成果が実を結んだと実感しております。加えて、本学術集会を通じて開催地・福岡の文化や魅力を参加者の皆さまに存分に楽しんでいただき、大変好評をいただきましたことも、会長としてうれしく思います。
また、全員懇親会や展示スペースで、福岡にいながら岡山の魅力をアピールできたことは、日頃お世話になっている地域の方々への恩返しにもなりました。これも経験豊かなコングレさんが、ステージ装飾などで工夫していただき、また地元の観光協会との連携を円滑に繋いでいただけたからできたことです。参加者の方々が和やかに交流される姿も見られ、がんと向き合う皆さまのリフレッシュや免疫力アップに貢献できたのではないかと感じております。
事前準備の段階だけでなく、学会期間中も、無理なお願いにも関わらず、すぐに対応しますと言って、本当にすぐに対応していただいた仕事ぶりには感銘を受けました。提案いただいた博多港を借景とした素晴らしいJSCO 2024のフォトスポットの前に立ったとき、本学会はコングレの皆さんの協力がなければ成立しなかったと、改めて思いました。本学術集会にご参加いただいた皆さま、会場などご協力いただいた皆さまに心から感謝申しあげます。

コングレは本学術集会の運営にあたり、藤原会長をはじめとする主催者の皆さまとともに様々な企画に取り組みました。コンベンションの運営を通じて地域の魅力発信に貢献できることは、PCO(Professional Congress Organizer)である私たちにとっても大きなやりがいとなります。
主催者の皆さま、そしてご協力・ご支援いただきました関係者の皆さまに心より感謝申しあげます。