経団連観光インターンシップ③コンベンション編~第28回日本看護管理学会学術集会の運営体験
一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)では、「経団連観光インターンシップ」を実施しており、立教大学、東京都立大学、東洋大学が参画し、経団連観光委員会有志企業の協力のもと、講義と就業体験による実践的な教育機会が提供されています。
株式会社コングレは各大学から学生を受け入れ、2024年8月20日~27日の間の5日間、体験実習を行いました。
レポート第3回は、名古屋国際会議場で開催された「第28回日本看護管理学会学術集会」の運営体験をご紹介します。
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学術集会長 秋山智弥先生との懇談会
「第28回日本看護管理学会学術集会」は、8月23日~24日に名古屋国際会議場で開催され、コングレが運営を担当しました。
インターン生は、学術集会設営日の22日と初日の23日にコングレの一員として運営を体験しました。
学術集会長 秋山 智弥先生(名古屋大学医学部附属病院 卒後臨床研修・キャリア形成支援センター 看護キャリア支援室 室長・教授)にインターン生との懇談をお願いしたところ、「人材育成はとても大事ですから」とご快諾いただき、設営日の22日に秋山先生から学術集会にかける想いやインターン生の将来への期待を語っていただきました。
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本学術集会のテーマは、『看護のルネサンス』です。コロナ後の世界を、ペスト流行後に中世ヨーロッパで花開いたルネサンス運動になぞらえたテーマです。
秋山先生は「コロナ禍のように治療法や予防法が確立されるまでの間、頼りになるのは患者自身の免疫力であり、その内なる治癒力を最大限引き出すことが看護の役割です。本学術集会では、看護の原点に立ち返って、私たちは看護管理者として、またひとりの看護師としてどうあるべきか、人間らしく自由に学ぶ場にしたい」と、学術集会への意気込みを語ってくださいました。
そして、「皆さんと一緒に名古屋らしいおもてなしをしたい」と述べられ、「看護も皆さんがこれからされる仕事も、相手をいかに楽しませ、喜ばせられるか、という点で共通しています。人と人とのつながりを大切にしてがんばってください」と、インターン生を激励されました。
このような主催者の想いを受けて、何もないところからカタチにし、主催者と共に学術集会をつくりあげていくのが、私たちコングレの仕事です。
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学術集会の運営体験
学術集会の運営を担当するに当たり、インターン生は東京本社で事前の概要説明、設営日にスタッフオリエンテーションを受け、その一員として活躍できるように準備を行いました。
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現場ではまず、設営日の全体オリエンテーションに出席。コングレ社員の統括ディレクターが全体レクチャーを行った後、重点的に業務を担当してもらう受付の担当ディレクターから指導を受けます。
その際、「コングレの社員は、今回のインターンで体験する受付スタッフなどの業務を行うのではなく、皆さんに説明や指示をする側のディレクターとして育成していきます」という仕事の説明をしました。
その仕事を理解してもらうために、これまでコングレのディレクターがどのような準備をしてきて本番に至っているのか、学術集会全体の進行管理や状況把握の説明、そして会場全体を一緒に視察してどのように施設が使用され、どこで何が行われるのか、部屋のセッティングやレイアウトなどを学んでもらいました。
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ミニコンサート ピアノ演奏鑑賞
運営体験終了後に、インターン生は、初日最後のプログラムであるセンチュリーホールでのミニ・コンサートを鑑賞しました。
ピアノ演奏は、ピアニストで医師の沢田 蒼梧先生。
名古屋大学医学部の学生のときに出場した「ショパン国際ピアノコンクール」で注目されたことから、この日はショパンの楽曲を演奏されました。
全国的に有名なコンサートホールでピアニストの生演奏を鑑賞して、学術集会でもこのようなプログラムが実施されることを体験し、これから行うコンベンションの企画提案のプレゼンの励みになったようです。
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初めて経験することばかりの連続で緊張や疲れもありましたが、最後は6人が充実した表情で東京への帰路に着きました。
秋山先生をはじめご関係の皆さま、インターンシップにご協力いただき本当にありがとうございました。
レポートは第4回「プレゼン編」に続きます。