MICEの企画・運営のお仕事

Example 1:国際会議担当

国際会議の開催には、日本への誘致から開催後のレガシー創出まで、様々な仕事があります。これらをさまざまな協力会社と連携し、司令塔として会議を成功に導くのが、コングレのようなPCO(Professional Congress Organizer)の役割。主催者は主に政府や国際機関です。

  1. 01. 日本への誘致

    チームジャパンで魅力を発信!

    政府や開催都市の方々と協力して、日本が開催地として選ばれるために「誘致活動」を行います。企画提案書の作成、プレゼンテーションのほか、海外からの視察団を開催都市の観光名所や特別な場所・会場にご案内したり、キーパーソンを和食や伝統芸能などでおもてなししたりして、日本開催のメリットや都市の文化・魅力をお伝えしていきます。

  2. 02. プランニング・事前準備

    主催者の想いをかたちにしていく

    国際会議の「ディレクター」として会議をプロデュースし成功に導きます。
    主催者へのヒアリング、予算・工程管理、Webサイトやパンフレットなどの制作、宿泊輸送手配、参加者対応・登録等々。会議のテーマに合わせた会場のデザイン・レイアウト、和のテイストの映像演出などの提案も行います。主催者の想いや要望をしっかりと把握し、それを司令塔として協力会社の皆さまと共に具現化していきます。

  3. 03. 会場設営

    数日前から会場入りして最終調整

    会議本番の数日前から会場入りし、各国首脳等のVIPが使用する机や椅子、メモ用紙やペンなどをセッティング、会場レイアウトを最終確認します。
    国際会議は海外からの参加者に日本文化や日本の魅力を体験していただく貴重な機会でもあります。国産材を使用した特注品の机や椅子、伝統芸能、日本料理など、用意したコンテンツが確実に行われるようリハーサルを進めていきます。

  4. 04. 当日運営

    いよいよ本番!チームで連携して進行管理

    本番が始まると運営本部とホールなどの会場担当に分かれ、トランシーバーを使用して連携しながらチームで進行管理を行います。スケジュールを見ながら常に全体の状況を把握します。進行が遅れている場合には、どの部分で巻き返せるかなどを主催者と打ち合わせしながら臨機応変に対応します。無事故でプログラムを終えられるようにするのがディレクターの役割です。

  5. 05. レガシーの創出

    社会貢献につながるレガシーを残す

    国際会議の誘致では、地域活性化やSDGs、次世代育成につながる取り組みを企画して主催者に提案しレガシーの創出を目指します。たとえば、開催都市の名産品のお土産、平和の尊さを感じられる場所の訪問、会議テーマの関連分野を学ぶ学生ボランティアの運営参加、小学生の会場見学、環境保存活動等々、様々な取り組みを企画して実行します。

やりがい

会議の参加者に提供するお土産や食事に、開催地の工芸品や食材を活用した地産地消の取り組みを企画して主催者にご提案します。
これが実現すると、開催地の産業振興、地域活性化、そして日本の魅力発信に貢献できてよかったと思います。

自分が運営に携わった国際会議の様子をニュースで見ると、歴史に残る場面に立ち会っていたんだなと実感できます。
終わった後、両親や祖父母から「立派な仕事をしているね」と褒めてもらえるんですよ。